riturituのブログ

50代の日々の記録

「乳と卵」と、アクセサリーたち 📚

川上未映子さんの「乳と卵」。
まずは読み始めて、この文体に少なからず衝撃を受けました。
会話のみならず地の文も関西弁で、つらつらと口語のように一文が長く続き
こんな取り留めのないような文章なのに、書いてあることはなぜか頭の中にすっと入り、
その心情や表情、情景というものがリアルに感じられるのは
さすがその文章力と、敢えてこの文体にすることで伝わるものなのでしょう。


そしてこの話に出てくる人物はたったの3人。
主人公の夏子と、姉・巻子、その娘・緑子という血のつながりがある3人だけ。
豊胸手術を受けるために大阪から東京へ出てきた巻子と、
母と一緒に遊びにきた緑子(筆談で会話する)が
夏子の家に泊まる数日間の物語。


実は、正直に言って読み終わったときは
作者が何を言いたかったのか分かりかねていたのですが
読みながら途中途中感じたことは
女性を象徴する「乳」と「卵」を通して
自分(女性)がモヤモヤと心の奥底で感じている
いや感じていることを意識もしていない、けれど確実に潜在意識の中にある思いを
言葉にあぶり出だして、
「ほら、こう思っていたでしょう。同じように感じていたでしょう。」
とアリアリと差し出されたような、そんな印象を持ちました。


まだ子供の緑子が感じる純粋な疑問や性に対する畏怖(だけどとてもするどい)、
巻子の胸に対する執着心(分からないけれど分かる)、
夏子の客観的論理(世の中の歪みを感じてしまった)、
これらによって、女性性の生きずらさや感じ方について
解決はしないし、正解もないけれど、
モヤモヤしたものが形となって現れたような気がして心の中が整理されました。


最後、親子喧嘩でナマタマゴが投げつけられるシーンがあるのですが、
豊胸、生理、卵子、精子、男根などときて、
最後に生卵か!と思ってちょっと衝撃的でした。
これが意図するものは何なのか。
初めて読んだ川上未映子さん、なかなか面白かったです。


仕事の帰りに少しブラブラと・・・。
気になった物がありました。

素敵なモチーフのペンダント。

月や星、これは土星かな?
宇宙をコンセプトにしたアクセサリーに引き付けられ
よく見ると、月のデザインなどがとても凝っていて
作った方の想い入れが感じられます。
是非着けてみたいなあ、なんて思いましたが、衝動買いはしません。


そういえば先日ミヤシタパークに行ったときに気になったものも、記録に残しておこう。
こちらもアクセサリー。
刺繍作家さんのもの。

色の使い方が綺麗✨


こちらはオーガンジーで作ったもの。

繊細で軽やかな感じがします。


チューリップ?スズラン?丸みを帯びた形がキュートなピアス💛



***
囲碁の中学生棋士、仲邑菫さん。
史上最年少の13歳11ヶ月でタイトルを獲得というのは、本当にすごいことです。
4年前、10歳でプロ入りしたときも、あまりにもあどけない少女で驚きましたが、
いったい頭の中はどうなっているのでしょうか。