母の日と、「ぼちぼちいこか」
今日は母の日だということで、昨晩息子が来て泊っていきました。
家に着いてすぐ手渡されたものは丸善の青いビニール袋。
本にしては大きくて薄い??ノートとか文房具?と思って開けてみたら
なんと絵本の「ぼちぼちいこか」でした。
母の日のプレゼントだそうです。
この本は、息子が小さい頃、通っていた公文から借りてきて
夜寝る前に読んであげていた本ですが、
この話の内容に私はグッときて、泣いて泣いてどうしようもなかったのです。
その当時、息子は何で母親が泣いているかなんてきっと分からなかったと思います。
(感動する物語とかではないから)
ストーリーはとてもシンプルで文章も少ないのですが…
この表紙の愛らしいカバさんが
消防士になろうとしたり、パイロットになろうとしたり、
バレリーナになろうとしたり、しまいには手品でもと色々チャレンジするのですが
どれもこれもうまくいかず、考え込んでしまいます。
(きっと子供たちは、カバさんのチャレンジを笑いながら楽しく見るのでしょう^^)
「どないしたら、ええのんやろ。」
「そや。ええこと おもいつくまでー
ここらで ちょっと ひとやすみ。」
と言って、表紙の題名に行き着くのですが(最後カバさんの言葉は敢えて書きませんよ)。
当時私は、仕事(激務)と家事・育児(ワンオペ)で体はボロボロ、疲れ果て、
こんなに頑張っているのに仕事も家事も育児も全部中途半端。
悔しくて、情けなくて、切なくて、苦しくて・・・。
そんなときにこの本を読み、私自身がカバさんに思え
そして最後にカバさんの言う言葉が私に向かって言ってくれたのではないかと思い、
泣いてしまったのです。
多分、私はそう言われたかったんじゃないかな。
皆、「頑張ってるね。よくやっていて、えらいね。」とは言ってくれるけど
”そうじゃない!誰もこの辛さを分かってくれない、助けてよ!!”
って本当は思っていました。
カバさん発する関西弁がまたなんとも絵とよく合っていて、和ませてくれるんです。
訳をなさった今江祥智さん、こんな風に訳してくれてどうもありがとうございます!
英語の題名は「What can a hippopotamus be?」
直訳すると「カバは何になることができるか?」ってなりますかね。
と、ここまで長くなってしまいましたが
その昔私はこの本を自分のために買いたい、と言ったことがあって
息子はそれを覚えていて、買ってくれたようです。どうもありがとう^^
母のために飾ったお花の横に置きました。
しばらくこうやってスタンドに立てて眺めていよう。