riturituのブログ

50代の日々の記録

早稲田松竹にて「怪物」鑑賞と、秋の洋服の購入

4ヶ月ぶりの記録です。
しばらく空いてしまったのは、下瞼の痙攣が止まらなくて・・・。
目の疲れなのか、一日中、目の下辺りの皮膚がピクピクと動いてすごく気になり、
それが1ケ月以上たっても治らないので、
PCやスマホなどを制限しようと、仕事以外の一切のものを止めていました。
(友人との連絡くらいはもちろんとっていましたが。)
それからしばらくして治まったのですが、また再開すると、ピクピク、ピクピク…
夜に画面を見るのが良くないようで、夜に書くこの記録はお休みしていました。
今日は休日なので、昼間に書いています。


さて、昨日の記録。
見逃してしまっていた是枝裕和監督の「怪物」を観に行ってきました。
第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した作品です。(脚本は坂元裕二氏、音楽は坂本龍一氏。豪華ですね!)


「怪物」はもうとっくに上映期間が終わっていますが、息子から「今週、早稲田松竹でやっているよ」と教えてもらい、運よく鑑賞できました。

初めて行った早稲田松竹ですが、ここでは過去の名作やロードショー終了作品を二本立てで上映しています。しかも、一般は1300円でとてもリーズナブル。
席数はおそらく200席に満たないのではないかしら。小さく古い映画館ですが、座席のシートはきれいで、スクリーン・音響も問題なく、良かったです。
チケット購入は窓口のみで、会計は現金。レジも置いてない?模擬店とか屋台で買うようなやりとり。座席番号をチケットに手書きで記入してくれる。いい意味でレトロ♡


開演1時間前くらいに着いて、もう人が並んでいましたが、”おじさん”が多かったなあ。
若いカップルとか皆無(笑)


感想は。


心にズシリときて、最後にツーっと涙がこぼれていました。


私自身がいつもある一面からしか物事を捉えることが出来ず、多角的に見なければなんて、とても浅いところで思ってますが、まさにそこを突かれたような感覚でした。


真実は何なのか。
事実のみで大人が判断する都合よい解釈、というか立場から陥ってしまいがちな解釈、いやその事実さえ、本当は皆、何も分かっていなかったんじゃないか。
始め、私自身もステレオタイプの考えが頭を占め、そのうち、いったい何が、誰が、どうしてこんな状況になってしまったのか迷い混んでしまいました。


苦しんでいる子供を助けたい母親。私も母親の気持ちに感情移入してしまいましたが。
しかし、その苦しみを作り出している根源は、実は母親自身にもあるという皮肉。


そして、子供同士(湊と依里)の誰にも言うことのできない、言いたくない事実を追いかけていくと、大人たちがそれぞれの側面から思い込んでいたものとは全く異なる真実があり、それが明らかにならないのは、大人が作り上げた世界に対する防御反応のせいなのだと気付かされました。


湊と依里の気持ちに寄り添い、切なくなりますが、
それでも。
二人が飛び出していく新たな未来。
周りの世界は何も変わっていないけれど
自分たちも生まれ変わったわけではないけれど
その飛び出していく未来に明るい光が感じられて
最後は清々しい涙に変わっていました。



その後は、早稲田松竹から歩いて10分くらい、
以前「森のカフェと森のレストラン」という雑誌に載っていた早稲田大学構内のカフェへ。


前には大隈庭園があり緑が気持ちいいです。

休日なので学生もほとんどいなくて静かでのんびり出来ました。


帰りに有楽町のルミネに寄り、秋服を購入。
急に寒くなり、いつものことながら季節の変わり目は、”着る服がない!”となります。
何で毎年同じことを言っているのだろう??


真っ白い長そでTシャツ。


グレーのハイゲージニット。


どちらも究極にシンプルな服で、どこにでもありそうじゃない?と言われそうですが。


袖を通したときに感じられる「!!!」という感触や
50代のただのおばさんを品良く見せてくれる風格は
同じように見える服でも着てみると違う。


この秋どうやって着るか考えるのが楽しみです。



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パレスチナ自治区ガザ地区を支配するイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃。
戦争で人が亡くなるのは辛いです。